Applebee’s diary

2022年9月からハンガリーに留学中の日本人大学生りんです🍎🍯 日本人にとってあまり馴染みのないハンガリーについて伝えたい!ハンガリーに留学予定の人に少しでも多くの情報を共有したい!という思いでこのブログを開設しました。 このブログを通して、ハンガリーという国を少しでも身近に感じていただけると嬉しいです。

ハンガリーでのハイパーインフレ時代。10億兆ペンゴは1円以下の価値だった。

こんにちは、りんです🍎🍯

先日、名古屋の三菱UFJ銀行貨幣・浮世絵ミュージアムに行ってきました。ハンガリーの紙幣に関する面白い展示を見つけたのでご紹介します。

 

ハンガリーのお金

現代のハンガリーのお金は、「フォリント」。1フォリント=0.4円くらいです。(去年は=0.3円でした。)

ハンガリーはあまり有名な国ではありませんが、、、たくさんの硬貨が展示されていました。

フォリントの前は、ペンゲー」(1927年~1946年)や「コルナ」という単位が使われていたようです。ちなみに現在チェコハンガリーの隣の隣)では、「チェコ・コルナ」という単位が使われています。

今回注目するのは、第二次世界大戦前後に使われていた「ペンゲー

 

第二次世界大戦後のハンガリー貨幣

ペンゴ(ぺンゲー)

ご存じの方がいるかもしれませんが、ハンガリーではWWⅡ後、ハイパーインフレを経験した国です。

第二次世界大戦後にインフレに見舞われたハンガリーでは、旧通貨10億兆ペンゴが新通貨の1フォリントと交換された。

と書いてあります。【10億兆】!?想像もできません。

最初にも書いたように、現在のフォリントは、1フォリント=0.4円くらいです。つまり、ペンゴは10億兆集まっても1円より価値がないということです😂

 

※「ペンゲー」と「ペンゴ」は同じお金を表します。読み方の違いです。ハンガリー語で「pengő」と書くので、最後の文字「ő」の読み方の表記の違いですね。

 

ドイツのハイパーインフレ

第二次世界大戦で大敗したドイツでも、賠償金の影響でハイパーインフレが起こっています。(写真左上。)

パン1つが1兆マルクであった。

とあります。

ハンガリーは、第一次・二次ともにドイツ側で参戦していたので、その影響だと思われます。

 

ハンガリーハイパーインフレが起きていたとは。言われてみれば、ドイツのハイパーインフレは世界史の授業で習った気もしますが、、、びっくりしました。

 

その他の面白い展示

ハンガリーのお金には関係ありませんが、面白いと思った展示をいくつか紹介。

聖徳太子

聖徳太子がお金に描かれているのは初めて見ました。すごく綺麗なお金ですね。

偽札

偽札の展示もありました。今でこそ、いろんな技術が使われて偽札防止対策が取られていますが、昔のシンプルな印刷なら偽札をつくのも簡単そう。

これは明治時代に発行されたお金の、偽札。「一」をあからさまにマジックで「五」と書いているのが面白いですよね。

これで「五」円として使えると思ったのでしょうか?😂❗

藩札

廃藩置県前の、藩ごとに使われていたお金。当時は縦長の紙だったそう。こんなにいろんな種類があったらどれが本物のお金で、偽札かわかりません。(展示されているのはすべて本物です。)

明治以降、他の諸外国に合わせて横長のお金に変えたそうです。

 

 

今回の紹介はここまで、これ以外にもいろいろなお金が沢山展示されています。興味のある方は名古屋にある貨幣・浮世絵ミュージアムに行ってみてください。三菱UFJ銀行の立派な建物の1階にあります。↓

www.bk.mufg.jp

 

では、次のブログでお会いしましょう~!

Sziasztok(シアストック)~!:ハンガリー語で「皆さん、さようなら」

 

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